
歯科検診
歯科検診
「歯科検診」とは、むし歯や歯周病などのお口の中の病気を早期に発見し、必要に応じて治療や予防を行うための検査です。学校や企業、自治体などで定期的に実施されることが多く、基本的には問診・視診・触診、そして必要に応じて歯周ポケットの測定などが行われます。
ここでよく混同されやすいのが、「健康診査(健診)」や「定期健康診断」との違いです。一般的な健康診断では、血液検査や血圧測定、心電図などを通じて全身の健康状態を確認しますが、歯やお口の中の状態までは把握できません。歯科検診は口腔内に特化した専門的な検査であり、健康診断だけでは歯や歯ぐきの状態を確認できないため、別途受ける必要があります。
歯科検診の主な目的は以下の3点です:
近年、歯科と全身の健康との関係性が明らかになってきており、糖尿病や心疾患、認知症、さらには妊娠中のトラブルにも歯の健康が深く関わっています。だからこそ、痛みや自覚症状がなくても、定期的に歯科検診を受けることが非常に重要なのです。
「歯科検診」とは、むし歯や歯周病などのお口の中の疾患を早期に発見し、適切な治療や予防につなげるための検査です。学校や職場、地域の健康づくりの一環として実施されることも多く、個人でも歯科医院で定期的に受けることが可能です。
一般的な健康診断(健診)との違いは「検査の対象」が異なる点にあります。健康診断では血圧測定や血液検査、心電図、胸部レントゲンなどで全身の健康をチェックしますが、口腔内は含まれません。そのため、「全身の健康は問題ないから大丈夫」と思っていても、歯や歯ぐきの状態までは確認できないのです。
歯科検診の目的は主に以下の3つです:
むし歯・歯周病の早期発見と早期治療
自覚症状が出にくい初期段階の疾患を見つけて対処します。
予防・メンテナンスの強化
プラークや歯石の状態を確認し、適切なブラッシング指導や生活習慣の改善につなげます。
全身の健康管理の一部としての役割
歯周病は糖尿病や心疾患、脳梗塞、認知症とも関連が指摘されており、口腔の健康を守ることは全身の健康維持にもつながります。
「まだ痛くないから大丈夫」ではなく、「痛くなる前に受ける」ことが歯科検診の大切な考え方です。
歯科検診の結果表には「C」「O」「×」「△」「P」などの記号や専門用語が記載されており、意味が分からず不安になることもあるかと思います。ここでは代表的な用語と記号の意味をご説明します。
検診後に渡される用紙の記号や説明は、単なる“結果”ではなく、“これからの健康維持のためのヒント”です。不明な点があれば、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士にお尋ねください。
歯科検診には法的に義務とされる場合と、任意で受ける場合があります。どの年齢から、どのような場面で必要なのか確認しておきましょう。
学校歯科検診義務
文部科学省の方針により、幼稚園・小中学校・高校で年に1回の歯科検診が義務付けられています。子どもの成長期におけるむし歯や不正咬合の早期発見と対応が目的です。
企業・職場での歯科検診
一部企業では福利厚生の一環として歯科検診を取り入れていますが、健康診断とは異なり法律上の義務はありません。ただし社員の健康維持や医療費抑制の観点から、導入するケースが増えています。
妊婦歯科検診推奨
多くの自治体では母子手帳と共に無料の妊婦歯科検診の案内が配布されます。妊娠中はホルモンバランスの変化により歯ぐきが炎症を起こしやすく、妊娠性歯肉炎や早産リスクにも関係するため、受診を推奨しています。
成人・高齢者の検診
20歳を過ぎると個人差が大きくなり、特に30代以降は歯周病リスクが高まるため定期検診の習慣化が重要です。高齢者は誤嚥性肺炎のリスクもあり、口腔機能の維持が全身の健康に直結します。
答えは「乳歯が生え始めた頃から」です。お子さまの場合は1歳半〜2歳の歯科健診がスタートの目安。その後も半年〜1年ごとの検診が推奨されます。大人になってからも、少なくとも年に1~2回の定期検診を続けることで、歯の寿命を大きく延ばすことが可能です。
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